都電荒川線 東京さくらトラム 路面電車

向原・大塚駅前

巣鴨監獄と子育て地蔵・南大塚都電は向原で春日通りと交差する。
かつ て東池袋四丁目と 至る西側一帯には、 旧巣鴨監獄の赤煉瓦塀がそびえていた。

 

中川一政の『監獄の横』と題する十号の絵は、このあたりの光景を描いたもの。
製作は、大正六年(1917年)二月である。

 

 

煉瓦の高い塀に茶畑を配した 構図が鮮烈な印象を与えた。
向原の子育て地蔵は、春日通りから少し入った時習小学校の入り口付近にある。

 

この時習小学校沿いの道が旧鎌倉道というが、そういったおもむきはない。

 

 

向原をすぎると南大塚。大塚|三ノ輪間の王子電車が鬼子母神前まで延長されたのは大正十四年(1925年)のことである。

 

『豊島区史』によると、延長されたことによって、「そ の昔の閑駅大塚は一躍山手屈指の繁華地」になったという。

 

東福寺、天祖神社といった寺社に往昔の思いを寄せる人が多い。

 

 

春日通りを東にたどると大塚公園に出る。池袋より地下鉄丸の内線に乗り、新大塚で 降りるとすぐである。木立がまばらに茂る 小公園で、その一隅に石の地蔵が五、六基 立っている。

 

「子宝開運大塚地蔵尊」という木の札が立っているのが子育て地蔵である。

 

同じ地蔵とはいえ、その像容はさまざまである。

 

ところでこれら地蔵群は、巣鴨監獄の中 の東の隅にあったもの。

 

つまり、この地は 監獄の処刑場であったらしい。

 

この地蔵群 は、どうやら処刑者の菩提供養のために立てられたようである。

 

こういう地蔵群がどういう因縁で子育てや開運と結びついたのか、その辺の事情は よくわからないが、香華が手向けられているから、いまも信心する人がいるといえる。